娘からの贈り物

雑感

いい音を出すには。

よく悩みます。
長年やって来ていますが、はっきり思うことは、まず自分の頭のなかに「素晴らしくいい音」がイメージできているかではないでしょうか。
これにつきると思います。

これは、先生に言われ続けることもあります。僕でも生徒に言います。

人によってはそのような音が出したくてファゴットを始める人もいます。

そして、その「素晴らしくいい音」を出すために、練習したり、リードを作ったり、表現力を磨いたりしていって、自分自身の「いい音」が作り出されるのだと思います。

この「素晴らしくいい音」のレベルは技術や経験年数が上がるごとに、上がっていくと思います。

ここで大切なのは、自分のイメージと現実に鳴っている音のイメージはいつまでも埋まらないのです。
なので、「自分は全然うまくならない(*_*)」と思ってしまうのは、よくあることだと思っております。

そこで、「自分の才能はこんなもん」と思ってしまって、考えるのを止めてしまうと、そこでいい音のレベルアップは止まってしまうのではないでしょうか。

長年楽器をやっていると、とてもうまい人と出会うことがあるかと思います。

その時は「この人に一ミリでも近づくにはどうしたら良いか?」とか、「この人に無い自分の良いところはどこだろう?」と考えて、決して思考停止しないことが大切だと思います。

テクニックを磨くのは大切です。しかし、ただ単にテンポをあげていくゲームをクリアしていくみたいな練習はしないで、どのように演奏したら美しいか?と言うことを考えて練習することも「いい音」を産み出す練習だと思いますし、そのような練習をすると自然とテクニックも身に付くのではないでしょうか。

高価な楽器が勝手にいい音を出してくれるのではなく、「素晴らしくいい音」は自分で奏でるもので、楽器はその手助けをしてくれるものだと思います。楽器はスピーカーではありません。

最後に、この「素晴らしくいい音」のイメージは人それぞれちがいます。

この違いをお互いに共感して、良いところは貰う様にすると、音は磨かれていくのではないでしょうか。

そう思い、日々悩むことを楽しみながら、努力しています。

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