シーズニング

材料を寝かせることについての考察。

先日から、2008年購入した丸材を二年前に加工し、そのまま置いておいたものを組み立ててどのようなリードになるかを調べました。

以前に購入して7年ほど寝かせた材料を加工しすぐに組んだりはしていました。結果はやはり硬いものが多く、柔らかくてダメなものよりも硬すぎてダメになるものが多かったです。印象としては良い感じでした。

今回はカマプロにして硬度を計り二年間置いておいたものを組みました。もう一度硬度を計りましたが、硬いものが30%ほどありました。

そして組んで、メイキングにかけて選んでみました。

結果は、硬くて張りがあり過ぎて、振動が極めて少なく、とても使いにくい印象でした。

丸太で置いているときはそれなりの硬さでしたが、それとは比べ物にならない硬さで、硬度計の硬さごとに調べましたが、どの硬さでも振動が少なく、使えませんでした。

この結果からわかることは、丸材を購入するときは、年代がわかるところから購入する。もしもわからなければ、1キロ購入して加工してデーターをとってみて、よければ追加で購入する。

そして加工するたびに、どこから購入して、わかれば年代、そして加工した日を記録しておき、材料のブランドごとに、どこから購入したらよいか?をはじき出す。

えんとつ工房ではこの方法で長年材料を記録しています。

そして、カマプロの状態では長く置かないで、さっさと使ってしまう。

材料を購入するときも、買っても100枚まで(自分のリードだけのためなら)にすることが一番安全な買い方だと思います。

木材というのは、年月が経つにつれて硬くなっていきます。弦楽器などだと300年も経つと結構変形するそうで、それに合わせて調整するそうです。楽器にはよいかもしれませんが、とても振動が多いリードだと、そこまでの硬さよりも弾性のほうが必要かと思います。なのでそれなりのシーズニングは必要かと思いますが。そこまで長く置く必要はないのだと思います。

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