僕の頭の中

リードの薄さについての考察。

僕のリードは、先端の薄いところが薄いです。
例えると、数値的には一番薄いところでオーボエのリード並みに薄いです。

これにはもちろん理由があります。

1 発音がしやすくなる。
ファゴットのようなダブルリードでは、どうしても小さい音での発音に苦労することが多いと思います。
リードは先から振動するので、そこが薄いほうが、弱音での発音がしやすいです。

2 ファゴットの音色は、リードの先端部分での振動があるほうが、豊かな音になります。
しかし、先端が厚くて、その部分が、大きく振動すると、とても粗い音になります。
これは、リードを削らないで、先を切っただけのリードを吹いてみると、よくわかります。
なので、先端のほうを薄く削り、なるべく細かい周波数の振動が出るようにして、豊かな音色になるように仕上げるのが、よいと思っています。
捕捉になりますが、薄くする度合いは、材料の質をみて決めています。

3 ファゴットの音は、低い音ですが、この音は「差音」と言って、低い音を出していても、ほとんどは高い周波数の音ばかりで、この周波数を人間の耳が聞いて、低い周波数に変換して、低い音と認識している音なんです。
なので、豊かな低音を出すには、必ずリードの先端の細かい振動が僕は不可欠だと思っています。
この振動を出すために、先端あたりを薄く削っています。

との理由で、薄く削っています。

もちろんこの削り方のリードで吹くことにおいて、好みが分かれるかと思いますが、これは人それぞれだと思います。

また、リードの細かいことについて追記していきたいと思います。

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