今日は朝から、リードをメイキングマシーンで削っていました。
この機械も奥が深くて、1回目にかけるときは、0.05ミリ厚くかかるように設定してかけます。
そして、十分乾燥させたあとに、もう一度機械を薄くかかるように設定し直して、その0.05ミリ厚くなった部分を削ります。
これは、一度に機械で追い込むと、材料の変形幅が大きくなるので、二回に分けた方が、その変形幅を少なくできるからです。
それと、材料というのは、水に浸して乾かすというのを繰り返すと、変化が少なくなって、安定します。その工程をなるべく多くするためでもあります。
そのつど、楽器につけて吹いてみて、選定もします。

材料を機械でかけて、選んだあとにも、何回か水につけて乾かすということを繰り返します。

機械で削ったものを、手で削って仕上げるときにも、手で大まかに削った物を水で浸して乾かします。

それを乾かしてから、最終仕上げをします。

そうすることによって、材料の変化を見極めて、最終的にどう仕上げたら良いかを判断します。

機械をかける前に、十分水に浸します

終わりました

仕上げ

仕上げにかかっています。
材料の特性やなり方を見ながら、各お客様のご要望に合わせて仕上げていきます。
私も勉強になるので、吹いてみてのご意見をお聞かせいただけると幸いです。

僕の頭の中

リードの薄さについての考察。

僕のリードは、先端の薄いところが薄いです。
例えると、数値的には一番薄いところでオーボエのリード並みに薄いです。

これにはもちろん理由があります。

1 発音がしやすくなる。
ファゴットのようなダブルリードでは、どうしても小さい音での発音に苦労することが多いと思います。
リードは先から振動するので、そこが薄いほうが、弱音での発音がしやすいです。

2 ファゴットの音色は、リードの先端部分での振動があるほうが、豊かな音になります。
しかし、先端が厚くて、その部分が、大きく振動すると、とても粗い音になります。
これは、リードを削らないで、先を切っただけのリードを吹いてみると、よくわかります。
なので、先端のほうを薄く削り、なるべく細かい周波数の振動が出るようにして、豊かな音色になるように仕上げるのが、よいと思っています。
捕捉になりますが、薄くする度合いは、材料の質をみて決めています。

3 ファゴットの音は、低い音ですが、この音は「差音」と言って、低い音を出していても、ほとんどは高い周波数の音ばかりで、この周波数を人間の耳が聞いて、低い周波数に変換して、低い音と認識している音なんです。
なので、豊かな低音を出すには、必ずリードの先端の細かい振動が僕は不可欠だと思っています。
この振動を出すために、先端あたりを薄く削っています。

との理由で、薄く削っています。

もちろんこの削り方のリードで吹くことにおいて、好みが分かれるかと思いますが、これは人それぞれだと思います。

また、リードの細かいことについて追記していきたいと思います。

大フィル始動

今日から大フィル定期のリハーサルでした。
曲目はベートーヴェン4番、5番。
僕は5番が担当です。
久しぶりの交響曲、前日まで長いブランクの影響による影響が気になり、不安がありましたが、一回通してみると、そんな不安は吹き飛んでしまい、「やはりベートーヴェンはいいなあ~」とオーケストラの中にいながら感じていました。

この感動を客席のお客さんに届けられるように、明日もリハーサルに臨みます。

おかげさまで大好評です

おかげさまで感謝祭記念、セット商品大人気でたくさんのご注文ありがとうございます。一本一本ご要望に合わせて削っていますので、少しお時間をいただくかもしれません。しばらく楽しみにお待ちいただければと思います。

ホームページは、実は沖縄の弟夫婦に作って貰いました。本当に素敵なホームページで感謝です。

リニューアル感謝祭開催中

リニューアルにともない、初の感謝祭を開催中です。早速、ホームページのお褒めのメッセージもたくさんいただき、たくさんの注文もいただき、感謝でいっぱいです。

大フィルも、自粛後初の演奏会も無事終え、少しずつ日常に戻れることを願っています。

これからも、皆様のと一緒にファゴット人生を歩んで行ければと思っています。

今度とも、よろしくお願いいたします(* ´ ▽ ` *)

シーズニング

材料を寝かせることについての考察。

先日から、2008年購入した丸材を二年前に加工し、そのまま置いておいたものを組み立ててどのようなリードになるかを調べました。

以前に購入して7年ほど寝かせた材料を加工しすぐに組んだりはしていました。結果はやはり硬いものが多く、柔らかくてダメなものよりも硬すぎてダメになるものが多かったです。印象としては良い感じでした。

今回はカマプロにして硬度を計り二年間置いておいたものを組みました。もう一度硬度を計りましたが、硬いものが30%ほどありました。

そして組んで、メイキングにかけて選んでみました。

結果は、硬くて張りがあり過ぎて、振動が極めて少なく、とても使いにくい印象でした。

丸太で置いているときはそれなりの硬さでしたが、それとは比べ物にならない硬さで、硬度計の硬さごとに調べましたが、どの硬さでも振動が少なく、使えませんでした。

この結果からわかることは、丸材を購入するときは、年代がわかるところから購入する。もしもわからなければ、1キロ購入して加工してデーターをとってみて、よければ追加で購入する。

そして加工するたびに、どこから購入して、わかれば年代、そして加工した日を記録しておき、材料のブランドごとに、どこから購入したらよいか?をはじき出す。

えんとつ工房ではこの方法で長年材料を記録しています。

そして、カマプロの状態では長く置かないで、さっさと使ってしまう。

材料を購入するときも、買っても100枚まで(自分のリードだけのためなら)にすることが一番安全な買い方だと思います。

木材というのは、年月が経つにつれて硬くなっていきます。弦楽器などだと300年も経つと結構変形するそうで、それに合わせて調整するそうです。楽器にはよいかもしれませんが、とても振動が多いリードだと、そこまでの硬さよりも弾性のほうが必要かと思います。なのでそれなりのシーズニングは必要かと思いますが。そこまで長く置く必要はないのだと思います。